長内コレクション 〜3〜
佐藤ひさよ


鉈の鞘 / ねこがき / はばき / 背当て /  / 皮剥ぎ 
城内タヨさんのお話
 「昔の人は随分と頭が良かったんだ。自分が生活していくのに、金なんか全然なくたってよかったんだ。何から何まで工夫して、木や草の事を知って、採って貯えて、そしてあらゆるものを作ったんだ。」
長内三蔵氏
 山形村は戦前まで稲作がなされず、長内コレクションにはワラ文化の影響がほとんどありません。従って縄文時代からの樹皮草文化の記憶がソックリと伝わっています。

 長内コレクションに残されている品々の一部には、植物の特性を熟知し、勝れた技術を持った人々の術が伝えられ、今、物として残されています。

 えみしの人達もその伝承に加わっていた事でしょう。そのような思いで樹皮草で作られた品々を図に起こしながら、しかし、それらの記憶は、今、跡絶え、縄文からの道を、プッツリと忘れてしまった気がしました。

 せめて、これら使われた木や草はどんな様子をしているのか、どんな所に生え、どんな花を咲かすのか、訪ねて、会ってみたい気がしました。