もりおか啄木・賢治青春館 第38回企画展
第十三代鈴木盛久展
2009年 3月 2日(月) 〜 3月26日(木)
盛岡市  もりおか啄木・賢治青春館

10:00 〜 18:00(入館は 17:30まで)

盛岡市中ノ橋通 1-1-25   TEL 019-604-8900



 もりおか啄木・賢治青春館第38回企画展として、文化庁「選択無形文化財」南部釜の名工「第十三代鈴水盛久展」を開催します。

 鈴本家は代々、旧南部藩の御用鋳物師として、三百数十年前から南部鉄器工芸の伝統を護り続けた家系であります。南部藩二十六代利直公は、三戸から城を移し盛岡城を築き城下の産業を興しました。次の藩主重直公は武器などのほか、梵鐘や工芸品の鋳物を造らせるため、南部家祖先の地甲斐(山梨県)から、御用鋳物師として鈴木家の初代家綱を招きました。以来鈴木家は歴代藩公の保護のもとに鐘や南部釜、のちに南部鉄瓶などを鋳造し、独特の技法を伝えてきました。

 十三代鈴水盛久は、明治29年(1896)盛岡市こ生まれ、15歳の時より父から鋳造技術を学びました。昭和4年(1929)ベルギー・リエージュ万博美術部門にて金賞を受け、21年(1946)日展入選、以降連続入選を果たし、27年(1952)には日展特選となりました。その年、第5回岩手日報文化賞を受賞しました。  さらに、34年(1959)ベルギー・ブリュッセル万博でグランプリ受賞に輝き、盛岡市制70周年文化芸術功労者の表彰を受け、「黄綬褒章」を賜わりました。35年(1960)には、その卓越した技法により日展委嘱となり輝かしい地歩を築きました。41年(1966)「勲六等単光旭日章」を受章、翌年には「市勢功労者」として表彰されました。
 49年(1974)には、その道一筋、60余年間に及び情熱を傾けた「南部茶の湯釜」「南部鉄瓶」が、文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」の指定を受け、本県特産の南部鉄器の名声が高められました。翌年それを記念して、岩手日報社主催「鈴木盛久展」が岩手県民会館で開催され、県民の多くに鋳造技術の精髄を極めた作品が披露され好評を博しましたが、翌51年(1976)に81歳で逝去されました。

 本展は、十三代鈴木盛久の「茶の湯釜」「鉄瓶」の作品のほか、ご子息の十四代を継いだ鈴木貫爾元束京芸大教授と、その長女で十五代を継いだ志衣子さんの作品も賛助出品されます。本県を代表する伝統工芸・南部釜の名工の作品を、多くの方が鑑賞されますよう期待します。


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