1972年 春から 1973年 夏まで、香港で「鳶職」をしていました。
遠い昔、まだ若く 元気いっぱいで夢多きとき、そう・・結婚する前です。(笑)

作ったのは、コンテナ ターミナルの付帯設備一式。英語も広東語も話せず
まして、鳶 なんて見聞きしただけの 全く素人・・・度胸だけは人一倍でした。


今の香港「葵涌貨櫃碼頭」(Kwai Chung Container Terminals)5号埠頭です。
所有者(発注者)は、Modern Terminals Limited「現代貨箱碼頭 有限公司」です


これは、1972年1月 工事がはじまった1号埠頭

私が行ったとき、まだ埋め立て中で、整地すら出来ていません。
初めてさせられた仕事が「だいづけ」と言う 物を吊す時に使う
両はじが輪になっているワイヤーロープ制作です。素人なのにねぇ(笑)


この写真 右にある「照明灯」や その足元にある黒い枠 これは重量計です
左のコンテナ クレーンより もっと左に、クレーンの電源用 空中レール。
その他に、集荷用の大きな倉庫(学校の体育館なら数個入るくらい)数棟
などなど・・多数の建造物を作ってきました、写真が無いのが残念ですね。



色々なものを作りました。しかし鳶 としてもっと重要なことは 基礎工事です。

埋め立て地ゆえ 地盤が軟弱ですから、建物を建てる所に基礎を作ります。
そこで 土砂運搬用トラックが列をなして走り回る中 測量のお手伝いも行いました。
測量だって始めてしたんですよ!レベルもトラシットの扱いも知らず(笑)
そして基礎杭の打ち込み、ああ・・遠くの小さな港に日本から揚げられた杭用鋼管を
トラックで運ぶ仕事もしました。胸ポケットに小さく折った10ドル札を数枚いれてね
なぜなら1日に1回は白バイに止められるんですよ。交通違反をしていなくてもです
乗っているのが日本人と判ると、難癖を付けて・・・その時にそっと渡す10ドル(笑)


これらの写真は「現代貨箱碼頭 有限公司」から戴いた資料によるものです

他の業者が、海中に岸壁の基礎杭を打ちましたが、押し寄せる埋め立てた土砂に押されて
傾いてしまったことがありました。手伝ってほしい と頼まれ、仕事を中断して助っ人に。

大型機材を持ち込んでの 大がかりな作戦でした。キャタピラ式クレーン車 2台、とブル。
腕ほどの太さのワイヤーロープを海越しに渡して、傾いた杭を引き起こそうとの計画です

私の仕事は、杭に巻き付けた太いワイヤーを引き上げ移す時 杭から宙下がりになって、
上半身を海中に入れて船のクレーンから下りてくる細いワイヤーロープを繋ぐことでした

クラゲがたくさんいてねぇ・・・太陽が燦々と輝き暑く、杭の上から行き場もないし・・

今は懐かしい想い出ですね、次は 昔 住んでいた所を訪ねてみました。next


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